■ 抄録・要旨
| 一般に熱中症を予防するための暑さの指標として、WBGT(湿球黒球温度)が用いられているが、この測定には黒玉温度、乾球温度、湿球温度の3種類の温度を計測する必要があり煩雑であるため、利用しやすい簡易な大気熱環境指標を検討し、その指標を用いて熱中症予防のための情報発信方法を検討した。その結果、気温と相対湿度によってWBGTを簡易に推計することが可能となった。また、埼玉県をモデルとして熱中症予防のための情報発信手法の検討を行った結果、大気汚染状況を常時監視するために県内各地に設置されている環境大気測定局18地点に併設されている温湿度データを用いて熱中症指数(WBGTモデル値)による熱中症予防情報の発信が可能であると考えられた。
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